サトウキビの収穫と製糖期に入る喜界島を訪問

2017年12月、サトウキビの収穫と製糖期に入る喜界島に行って参りました。
今回の主な目的は喜界島の取材協力と来期の生産打合わせでした。私の食に関する友人でもある雑誌編集の仕事に永年携わっておられる博多玲子さんと、編集とカメラマンを兼任する名須川ミサコさん三名での訪問となりました。

名須川ミサコさんと博多玲子さん、弊社代表の辻と杉俣さん
名須川さん、弊社代表の辻と杉俣さん、博多さん。喜界島空港にある、風と光の広告パネルの前にて

風と光は、喜界島を応援しています!
博多玲子さんは玉川高島屋の「博多玲子サロン」で文化的活動をされたておりますが、料理関係の本も年に数冊出版されており、食の造詣も深い方です。お二人は最近、全国のあまり知られていないこだわりの物産と工芸品などを独自にレポートし、ネットショップに繋げる新組織「はな組」を設立されました。今回は喜界島の魅力を探る取材のために来島し、私と同行することとなりました。

左より朝日酒造の喜禎(きてい)さん、弊社代表の辻、博多さん、川島町長、名須川さん、杉俣さん

最初に喜界町役場に川島町長を表敬訪問しましたが、話題はオーガニックアイランド化に対する支援強化、現在始まった第二地下ダム建設工事、そして最近喜界島が国立公園に指定された話など盛り沢山でした。しかし、川島町長は編集者二人の考えや行動に興味をもたれ、翌日、町の広報紙記者がお二人を逆取材となりました。

町の広報紙記者がお二人を逆取材

話題に上がった第二地下ダムが完成すると島全体の農耕地に地下水を散水でき、より安定した農業環境になるので素晴らしいことと思います。ダムが完成すると清浄な地下水を守るための有機栽培がより必要になり、早く喜界島がオーガニックアイランドに近づくことが望まれます。
次に弊社の粗糖を製造している生和糖業を訪問しました。喜界島の粗糖はサンゴ土壌で育つため一般のザラメ糖と比較してコクが強いので、年々人気が高まっています。生和糖業では設備をリニューアルし、衛生面でもより良くなりましたが、生産量に限りがあるので弊社は大切に販売していきたいと考えております。

左より生和糖業久保部長、名須川さん、生和糖業金子社長、博多さん、弊社代表の辻、 杉俣さん

★生和糖業株式会社

島内で2社ある黒糖焼酎メーカーの一つ「朝日酒造」の喜禎社長は、NPO法人オーガニックアイランド喜界島の理事を務めています。朝日酒造の有機黒糖から作た黒糖焼酎「陽出る國」は日本で唯一の有機原料を使用した焼酎です。弊社の有機黒糖の一部と有機白ごまも朝日酒造様より供給していただいております。

左/朝日酒造さんは機械化しないで手刈り 右/朝日酒造の向井さんが黒糖の製造工程を案内
有機栽培したサトウキビから製造した純黒糖だけで仕込んだ
長期熟成原酒、黒糖焼酎 『陽出る國の銘酒』

★朝日酒造株式会社
★黒糖焼酎 『陽出る國の銘酒』

生産農家の叶ご夫妻はパッションフルーツとマンゴーの有機栽培に努力をされていて、お二人から喜界島の有機フルーツ生産のスタートを切っていただきたい思いです。

左/叶夫妻農園スタッフのみなさん 中/喜界島の蝶 右/オオゴマダラに魅せられたお二人

国内では輸入品が多いゴマですが、喜界島は白ごまの生産量が日本一で、国産の白ごまを守って頑張っている生産地です。農家の菊池真奈美さんは、特別栽培した白ごまの生産から、いりごま、すりごまの製造まで頑張っておられます。菊池さんは香りの良いすりごまを作るために細かな手仕事を重ねて頑張っておられます。

今回も島で大活躍されている杉俣絋二郎さんに案内して頂きました。杉俣さんはNPO法人オーガニックアイランド喜界島の副理事長で、有機サトウキビの生産と有機黒糖の生産をされています。弊社にも黒糖を供給して下さっていて、工場も見学させて頂きました。杉俣さんには大変お世話になり、ありがとうございました。

 左/黒糖作りをする杉俣美江子工場長 右/少量づつゴマを煎る菊地真奈美さん

NPO法人オーガニックアイランド喜界島の皆さんと喜界島郷土料理を堪能(上より海の幸、名物あぶらソーメン、名物サクナ(浜ぼうふう)の天ぷら)

★喜界島の商品はオンラインショップからお求めいただけます