喜界島
KIKAIJIMA

── オーガニックアイランド ──

喜界島

鹿児島県奄美大島の北東部に位置する喜界島。隆起サンゴ礁の大地にオオゴマダラが舞う、自然豊かな美しい離島です。
しかし2022年現在、この島の住民は約6,600人。残念ながら多くの地方自治体同様に、人口減少が進んでいます。進学や就職によって一度島外に出た若い世代は、そのまま戻ってこないケースが多いのです。

喜界島に魅せられて

弊社代表の辻明彦は、1993年に初めて喜界島を訪れ、美しい自然とゆったり流れる時間、オリジナリティー豊かな島文化に、この上なく感動しました。それゆえ、深刻な人口減の事実を知ると、「この美しい島を誰が守っていくのだろう。これから先も人々が豊かに暮らし続ける島にするためには、島民自らが自分の島を誇りに思えるようにならなければ…」と考えるようになりました。

わたしたちの想いが一歩ずつ動き始める

2009年10月、喜界島が「日本で最も美しい村」に承認されたことをきっかけに、わたしたちは「喜界島をオーガニックアイランドに!」と活動をスタート。喜界島の魅力を「オーガニックアイランド」という言葉で表現し、島の自然を永続的に守っていけるよう動き始めました。幸いなことに、喜界町長自ら協力することを明言。付加価値の高いオンリーワンの農・水・畜産物を生み出し、島内の雇用・収益を確保し、島民の生活をより豊かにしていく将来構想を打ち出したのです。

日本で最も美しい村
フランスで始まった活動をお手本に、自らの町や村に誇りを持ち、
失ったら二度と取り戻せない日本の農山村の景観・文化を守る活動。

オーガニックアイランド構想

農業の分野畜産・酪農業の分野水産業の分野
島の農産物を、有機栽培の前段階「特別栽培農産物」にし、その後、有機農産物へと栽培を徐々に移行していく。

国産オーガニック畜肉の需要の可能性が非常に高いことから、鶏肉・豚肉・牛肉・ヤギ肉の「有機JAS畜肉」の生産準備に備える。

喜界島サンゴ礁のミネラル土壌が流れ込んだ近海産の魚というブランド力に加え、よりオーガニックアイランドへ近づくことで、生育環境や味への好影響を目指していく。
島の特産農産物(サトウキビ・ごま・かんきつ類・南国フルーツなど)を島内で加工開発し、さらなる付加価値・特産性を打ち出し商品化していく。

それらを加工した食品(レトルトカレー・ローストビーフ・生ハム・チーズなど)の商品開発ができる環境を整える。


鮮魚での流通ではコストがかかるため、島内での加工製造環境を整える。その際、島内で収穫された農産物・加工された調味料などを用いることで、「喜界島特産品」としての付加価値をより高めていく。
生ごみ・畜産し尿・植物廃棄物を利用できる環境を構築し、有機農業に不可欠な有機肥料の生産を行い、島内循環型農業を目指していく。

最近では、オーガニックアイランド構想に共感してくださる方々が増え、
その中には島外で活躍する地元出身者の方も含まれます。
新しいアイディアを持ち込んでくださるUターン、Iターンの方々、
島の行政に携わっている方々、そして町長とも手を携え、
観光に頼らなくても地域が活性化するモデルケースになるよう、
日本の食料自給率アップにもつながるよう、
「オーガニックアイランド喜界島」の実現に邁進してまいります。